2016年12月20日火曜日

47回目 2016年11月25日

*仰向けの状態でのブロック注射
前回の注射が思いがけず眼精疲労に非常に効いて、目の奥がぬけたみたいにスカッと楽になったことをF先生に報告すると「それは素晴らしい。私も疲れてるはずだなぁ、最近視力がかなり落ちてきてるから」と仰いました。
ブロックする場所を狙ったり、集中の連続ですから、当然眼も疲れることでしょう。

今回は、珍しく頭を斜めに起こさず、全くの仰向け状態でのブロック注射でした。
左が先で、いつも通りでした。なるべく首の力を抜くように心がけましたが、仰向けの方がなんとなく力がぬきやすかったので、「完全に仰向けの方がなんとなく脱力しやすいです」と言うと、
今まで外から針をいれていたものを、内側からやっているので血管に邪魔されることはないので大丈夫なのだそうです。
技術的なことでよくわかりませんが、針をさすと血管が動くようです。それが注射の邪魔になるので、内側からやると針がストッパーの役目をして血管が動かなくなり、うまく針をすすめられるということのようです。と説明を受けてもわかるようなわからないような・・・。
ともあれ体の脱力を頑張らなくてもよさそうで、ほっとしました。

毎回毎回、受けるたびに注射のやり方が少しずつ変化しているようです。
的確にヒットさせるために、常に工夫をされているということがわかります。


*副反応・・・初めて喉にきた、嗄声
左が終わったときに、喉の奥に麻痺した感覚がきはじめました。眼精疲労の効果の話をしているうちに声がかすれ始めたので、あぁ、これかと思いました。

「先生、今ノドにきました・・・ちょっとガリガリ・・・嗄声です」
「あ~、やっちゃったかー!これはねぇ、一旦起き上がって下さい。起き上がった方が呼吸が楽になるので。で、一度待合で待っててください。醒めるのをまたないといけないので。すみません!」

というわけで、待合に戻り、麻酔が覚めるまで約20分待つことになりました。
呼吸は特に苦しいことはありませんでしたし、めまいやふらつきもなく、単に歯医者の麻酔状態がノドで起こっているという感じです。

完全な仰向けの体勢だったので、ノドの方にいったのかもしれません。
20分ほどすると、たしかに麻痺状態は醒めていました。

*耳鳴り改善のステージ
再び診察室に呼ばれ、今度はいつもの頭を起こした体制で待機。
先生から咳が出そうだったか聞かれましたが、出なかったと告げ、前回の経過が全体的にいい状態で持続したことを報告しました。

すると、
先生「耳鳴り・・・そのうちですね、低め安定というふうになるらしいです」
と仰るので、私は耳鳴りの音質と勘違いして
「私、高め安定なんです」と言ってしまいました。
先生「あ、あの音質ですか?じゃなくて音量がね、低め安定になって、(強弱の)波がなくなってくるみたいです。落ち着いてくると・・・。それが、回復の第2期のようです。波があるうちは第1期ですね。」
それで思わず、
私「じゃぁ、第3期があるんですか?」
先生「はい、第3期はもちろんゼロになるという・・・」

ただし、ゼロになるのは軽い人だけなのだそう。やっぱりなぁ・・・。
一方症状の重い人で2期を迎えたのは2人だけだそうです。
軽症の方は、もう普通に耳鳴りが聞こえなくなるところまでいくんだそうです。
耳鳴りが聞こえなくなる状態になる・・・凄いことです。
少なくとも私は最近の浮き沈みの減少と日中気にならない日が持続していることからみて、2期の状態にいるようです。
第3のステージにいけないだろうか。と欲が出てしまいます。


*総合的には現状維持なるも、プチ突発性難聴が?!
治療から10日ほど経った日の夜、急に左の耳の聞こえが悪くなり、耳鳴りの音まで変になり、耳の中の耳鳴りの塊までひび割れて聴こえ、不安が襲いました。
13年ぶりの突発性難聴か?どうして、この期に及んでこうなるのか!
このまま朝になっても変わらなければ、F診療所に電話して急患として入れて頂けるか打診するしかないとまで思いました。
どう考えても耳鼻科に行こうという感じになりません。
すでにステロイド治療に失望しているからです。

しかし・・・、幸いにも数時間で元に戻りました。
本当に!心底胸をなでおろしました。
その前後は現状維持で、日中は8割がた気にならず、朝夕にうるささを感じる状態でした。


実はこの日の昼間、2週間ほど前にやってしまった低温やけど(湯たんぽ)の治りが悪いので、
皮膚科で、白く壊死した組織を局部麻酔を使って除去する外科処置をしてもらったのでした。

それがもう痛いのなんの!麻酔が効いているのか効いていないのかわからないくらい強烈に痛いため、全身を思わず硬直させてうめき声を時々出しながら耐えていました。
終わったらどっと疲れがきてしまうほどで、かなりなストレスだったと思います。
プチ突発性難聴が起こる原因の可能性は高いと思ってしまいました。

ストレス、睡眠不足の影響が耳鳴り、めまいなどの内耳付近の症状として出やすい体質みたいです。
こうやって日常生活で内耳神経にダメージを与えてしまっているのかもしれません。
情けないですがどうしようもなく、次回のブロック注射が待ち遠しい気持ちでした。





2016年12月4日日曜日

46回目〇 2016年11月11日

*技術革新?・・・注射のアプローチの場所が変わる
前回の経過報告のあと、F先生から
「少しアプローチの場所を1センチ5ミリほど内側(今までより前寄り)からやることにしまして、それでより効果が高いことが多くなりました。アプローチ方法を変えたものですから、皆さんよく効くようになっております。その分、ちょっとノドに(軽い麻痺状態や嗄声)きやすいというのもあるので・・・」
と、説明がありました。
軽い麻酔がかかった状態はこれまでにも何度か経験済みですし、数十分もすれば戻るので心配はありませんでした。

11月に入り技術革新が進んだのだとか。
「周りのプレッシャーですね」
飛行機や新幹線で遠方から、大学病院でダメだった方とかが絶え間なく来られるらしく、それに対して効果を出さなくてはいけないと、そのプレッシャーで腕が上がっていくのだそうです。

*注射の途中から音質変化&目の奥にきた
そうして、受けたブロック注射は、確かに前回よりさらに少し首の中央寄り(左)から打たれました。
いつものように非常にゆっくりと針を進めているのがわかるのですが、途中から耳鳴りの音質が変化し、高くなったのがわかりました。残念ながら小さくはならなかったのですが、打っている最中に変化を感じるのは、前々回まではなかったことです。
それから、片方が終わると、ノドではなく目の奥がふわ~っとした感じがきました。
めまいがおこりそうな感覚という方が近いでしょうか。
別に目がぼやけるとかではなく、目のずっと奥に効いているな、という感じでした。
初めてのちょっと不思議な感覚です。

私「なんかこう・・・クラ~っとするほどではないですけど、目にきてますね、ノドにはきていません」
F先生「フワ~っとします?左半分痺れたりしてないですか?」
私「してないです」
F先生「じゃぁ大丈夫だ・・・ということは確実にいいとこにいったってことだな・・・」
と独り言のように仰いましたが、アプローチがうまくいったかどうか副反応を注意深く見ておられ、5分ほどまって下さいと言われました。

5分後、

F先生「ノド、大丈夫ですか?」
私「ノドは大丈夫です。何か目の奥に効いてるのかなぁ、という感じで・・・眼精疲労に効くのかなぁ?みたいな感覚で、そういうことは関係ないですかね(笑)」
F先生「眼精疲労、効きます。めっちゃくちゃ効きますよ・・・。目にきてるというのは何か(視界が)ボヤけてるという感じですか?」
私「いえ、見えないとかではなく、目の奥にきてるなという感じです。起き上がったら少しふらつくかな?という感じです。」

先生は、最近また技術が上がったのを実感されているようで、キツい感じがするでしょう?と言われましたが、キツいというより、このようにすぐ反応が出るという経験が少ないので、それが強力になった証拠かもしれません。強力になった分、副反応をいつもより注意されているようでした。

それから、右側の注射でしたが、こちらは特に何もなく、むしろ目にきている感じが減り、音がさらにわずかに高くなりました。
いつもの耳鳴り軽減の状態が早く来たようです。
あとは、持続なのですが・・・。


*耳鳴りは現状維持、眼精疲労回復の思わぬ大きなオマケ
耳鳴り軽減状態は、就寝時までほぼキープ、リバウンドはなく、翌日は戻っていましたが、総じて安定状態でした。
耳鳴りの経過に特筆することがないのは残念ですが、思わぬ大きなオマケがついてきました。
眼精疲労がスカッとなくなっていました。
というより、私は眼精疲労の自覚がほとんどなかったので、ブロックのおかげで眼精疲労だったと気が付いたというのが正確です。
なんとも眼球の奥がぬけたように楽なことに気がつき、初めて「あぁ、私には実は眼精疲労があったんだ」と思いました。
明らかに自覚しました。あぁ、なんて目が楽なこと!
まぁ、視力は上がっていませんが、スキッと見え、目の奥が軽い状態です。
以来、楽な状態が続いています。
目の奥の方というのが、内耳に近い感じで、これが耳鳴りにも同じように効いてくれたら、本当に万々歳なのですが・・・。

耳鳴りはやはり手強く、スキっと晴れたようにほとんどなくなる、というわけにはいかないようです。
診療所が予約飽和状態もあり治療間隔があき気味ですが、それでも大きく崩れていないのは積み重ね効果ではないかと捉えています。
先生の技術革新に耳鳴り改善がもう少し前進するか、思わず期待を寄せてしまいます。