2017年2月23日木曜日

上頚神経節ブロックの現在 50回目2017年1月&51回目◎2月2日

*1月の治療とその後
年明け初めての治療は前回と同じく水平に仰向けでのブロック注射でした。
やはり深く入っているため、左が終わった後、前回ほどではないもののノドに麻痺が来たので、また15分ほど待合で収まるのを待ちました。
右の注射後の副反応はありませんでした。

さて、このあと次の治療まで少し間があいたのですが、その間の経過は時期的なストレスもあったのか、成績不良でした。

*左耳鳴りが高くなっていることを確かめる
1月後半に久しぶりに強い回転性めまいになり、近くならF診療所に飛び込みたいところでしたが、めまいが強い時は移動困難のため無理です。それで、とにかくめまい止めほしさに近くの耳鼻科に駆け込んだわけですが、そこで聴力検査をしたところ、左8000Hzの値が55dbまで落ちていました。もともと8000Hzでは30~40dbくらいなので良くはないのですが、50を超えるとさすがにいつもより少し高音の聞こえが変です。
さて、その検査の時、自分の耳鳴りの音の高さが8000Hzとほぼ同じ高さになっていることがわかりました。ほとんどかぶった感じに聴こえてきたのと、強く鳴っていたので、だから50dbを超えないと聴こえてこなかったのでしょう。以前はもっと低かったです。耳閉感あり、耳鳴りも強くなっていたのでその時の耳鳴りは50dbくらいの音量だったと思われます。
めまいが収まると同時に耳鳴りもいつものレベルまで下がりほっとしましたが、耳閉感が残り、耳抜きしても抜けない嫌な感じが何日も残り、左の高音の聞こえがわずかに落ちている気がしたまま2月に入りました。次回の診療を心待ちにしていました。

そして、次の治療は今までと格段に違うものになっていたのです。

☆51回目
*上頚神経節ブロックの現在
超音波(エコー)透視下でブロックを行う
 これによってより安全に、より的確に狙った場所に薬液を入れることができる。効果大。
 今までより、針が長くなり目標点により近づくことができる。
 位置は耳の下5センチ程度。
 
 私の実感・・・いつも、刺入する位置を確かめるのに、私の動脈が探りにくくやや難儀しておられましたが、エコーで全て見ることができるので、この手間がなくなりました。仕方ないとはいえ申し訳ないなぁと思っていたので安堵です。
また間違って血管内に入れてしまうリスクもありません。これは先生にとっても私にとってもありがたいこと。
 ただし、より狙った場所をエコーで見ながら探し、また深く入れていくため、今までよりさらに注射の時間はかかります。
 薬液が入るときの感触がこの時初めてわずかにありました。
 注射の痛みはほとんどありません。今までと全く変わりありませんでした。

*耳鳴りが消えてる!?
 左から先に注射でしたが、終わると、ふと気づいたら辺りが静かになっていました。
 「あれ?なんか耳鳴り静か・・・?」
 そう、消えていたのです!すごい!50回目超えて初めての体験です。
 右のブロックをやるまで、5分ほど待つのですが、しばらくの間ずっと静かでした。
 それから徐々に戻ってきましたが、いきなり元通りでなく小さく戻ってきました。
 短時間とはいえ、驚きの体験でした。
 こんな日が来るとは・・・。継続の恩恵でしょうか。
 
*副反応
 今回はノドの麻痺はほとんどありませんでした。
 その代わり、右の眼に効いたようで、まぶたが上がりにくくなり、治療後30分ほどその状態でした。
 
 注射の際、先生はエコーを見ながら、間違いなく刺入するために、映っているものがリンパなのか何なのか、見極めに時間をかけておられました。横で医療コンシェルジュのAさんが一緒に画面をご覧になり相手をされていましたが、画面が見えない患者としては気になる(心配ではなく、単なる興味)ので、それを察したAさんが治療後に丁寧に説明して下さいました。
 首から上の動脈、静脈、神経、リンパ節のカラー図をipadで示しながら、注射がどこから刺入され、どこにいきわたっていくか、それによって出る副反応の可能性を教えて下さいました。
 「ヘタな医者よりよくわかってますよ」とF先生が嬉しそうに仰いましたが、本当によく理解しておられるようで、わかりやすかったです。
 それにしても、人の体は精緻にできているものだと感心しました。


*奥の手?
 治療の合間に、F先生曰く、「さらに奥の手を身に着けていこうと思ってます。もっと奥の手があるんです。発案中の・・・。」とのこと。
 「水素です。キシロカインに水素を入れてしまうんです」
とのこと。どういうことなのか、その先のことは聞けませんでしたが、とにかくより効果があがることなのだろうと思います。
まぁ、理屈はわからずとも安全で効果があがるならこれに勝るものはありません。
 やはり、まだ治療をあきらめる気にはなれなくなりました。
 たとえ治療間隔がさらにあくにしても、効果が大きくなることでそれを補えるのであれば、まさにメンテナンス+さらなる改善に期待が膨らみます。
 毎回、ご自分に負荷をかけて技術を向上させ、治療成績を上げることに邁進されている先生にはひたすら頭が下がります。と同時にその治療を是非受けてみたいと思わずにいられません。

 ある意味、これから治療を受けられる方々はこの治療レベルからのスタートですから、少ない回数で効果を確認できると思いますし、治癒、改善の可能性も去年より格段に高くなっているでしょう。
 だからといって、私はこれまでの治療が無駄だったとは勿論思いませんし、本当に挑戦してよかったと思います。


*経過安定
 治療中に消えた耳鳴りでしたが、さすがに消えたままにはならず戻ってしまいましたが、昨日までは気にならない日がほとんど。朝晩の増強度合もわずかに小さくなっており、この3週間は快適日がほとんどでした。次回またエコーでの注射で消失、あるいは軽減状態がもっと持続するかもしれません。
 
 昨年は定期的に更新ができましたが、今年からは不定期になると思います。
 時間の経過とともに治療環境も大きく変わりつつあり、それは自然な流れです。
 しかし、長く続けているとこのように予期せぬ出来事を体験するので、もちろん今後も書き続けていきます。
 
 


2017年2月22日水曜日

私の耳鳴り 2017年2月現在

2017年に入りあっという間に2月が過ぎようとしています。
私事に追われたことと、治療はこの間2回でしたので、更新遅れてしまいました。
まず現在の私の耳鳴りの状態を記録しておこうと思います。

*耳鳴りの強さ
  治療1年5か月。
  私の耳鳴りは、左がメインで右はわずか。
  常時鳴っているものと、顎や首の動きで大きく聞こえる耳鳴りの塊の2種類ある。

  ♦常時聞こえる耳鳴りについて。
   治療開始前の強さを10とすると3~7くらいの間で振れ幅あり。
   消失の感覚は短時間に十数回経験。しかし、持続には至らず。
   今年1月はやや成績不良の感あり。治療間隔があいていること(診療所混雑のためやむなし)
   と関係があるかはわからない。

  ♦奥に潜んでいる耳鳴りの塊について。
   相変わらず、顎を前に出すとかなり強く鳴っている。
   最近は首を右に傾けてもその塊音が聞こえる。動かさなければ聞こえない。
   ただし、外側の耳鳴りが消失レベルになったときは、塊音も半減程度になることがあり、この2
   種類の耳鳴りが、根っこが同じものなのか、感覚的にわからない。

*耳鳴りの音質
  ♦常時鳴っている耳鳴り
   以前に比べ明らかに音が高くなっている。たぶん8000Hzに近い。
   キーンがより細く、シーの感じが減っているが、強く鳴っているときはシーが優勢。
   最近は治療直後に高くなることが多く、小さくもなるのでわずらわしさがかなり軽減する。
  
  ♦耳鳴り塊音
   音質に変化なし。

   
*生活上の実感と治療への期待
   耳鳴り(軽度突発性難聴で聴力回復も耳鳴り残存)になってから今年で14年目に入ります。
   50代に入り、不定愁訴の連続とともに強くなりだした耳鳴りですが、40代にやり過ごせてい
   たレベルにかなり近づきました。
   ただし日内変動があり、日中は気にならずに過ごせることが多いのですが、朝晩はけっこう
   しっかり鳴っており、特に朝起き抜けが一番うるさく感じます。実際日中より大きいと思いま
   す。
   なんといってもブロック注射直後の軽減はほぼ毎回で、戸外の喧騒だけが気持ちよく聞こえ
   非常に爽快です。常に耳鳴りのせいで緊張している神経が緩むという感じです。
   ただ残念ながらこの消失感は持続しません。
   
   治療間隔が延び、若干成績が落ちていると感じるのは気のせいかもしれませんが、それだ
   けに継続治療に対する根気がものをいうとつくづく実感しています。
   現在の状況下では、この辺りが私の耳鳴り改善の限界なのかもしれません。
   過去ログにF先生の見解というのがありますが、まさに腰痛治療と似ていると思います。
   次の投稿に2回分の治療について書きたいと思いますが、継続のおかげで体験できた進化中
   のブロック治療に非常に期待をかけています。