2017年8月16日水曜日

59回目 7月25日

*好成績を維持する
 このところ約3週間の治療間隔ですが、良い状態をほぼ維持できています。
 厳密には2週間すぎたあたりで時に息切れかな、という耳鳴りの増大を感じたり、時にキーンという一過性の難聴状態が来たりすることがありますが、それも一時的です。
 しかし、ありがたいことに今回の経過では熱中症で頭痛がきつかった時以外は、それらが全くありませんでした。
 この3週間ペースで維持していけていることに、F先生も「それは素晴らしい」と喜んで下さいました。
 注射のおかげで低め安定に維持して頂けていると思いますと言うと、あとは夏バテが取れるんですよね、とのこと。あまり気にしていなかったことなのでちょっと意外でした。
夏バテにも効く・・・?
脳の血流があがるので、脳が疲れにくくなり夏バテしにくくなるとのこと。
 それを聞いて実は・・・と熱中症になったことを話すと、熱中症もやはり脳の血流が悪いと起こるらしく、脳の血流というのは脳の温度を冷やしているので、血流が悪いと冷えないため、クラっときたり、頭痛を起こしたりするんだそうです。
 要は自律神経がしっかり働くと体温調節もうまくいくようですが、鈍いと熱中症になりやすくなるのだと。
 やや不眠気味なっていることもお伝えすると、睡眠もよくなり夏バテもしにくくなりますよと言って下さいました。
 難治性の様々な厳しい症状に効果を発揮する注射ですから、夏バテ防止は朝飯前かもしれません。(笑)

いつも通りのブロック注射は、やはり左からでした。
なんといつもにも増して、初めから終わりまで痛みが全くないというレベルでした!

 それから、右に移るまでに10分ほど休憩。
 今回は即座に小さくなる感じが明確ではありませんでしたが、右側に移る頃に音が高くなっていました。
 

*効果が最大公約数になる注射が最高
 前回と同じレベルの場所への注射だったようなので、ほとんどノドにきませんでした。
 神経節にダイレクトに薬が入った時は副作用も強く出てしまうので、先生はダイレクトまでいかなくても、寸止めで一番いいところに入る、つまり最大公約数が一番いいと仰います。
 そして、それが本当のホームラン(=最高にうまくいった注射)で、リスクのマイナスも計算に入れて、ちょっと外すのが最高なんです、との言葉にとても納得がいきました。


*右はいい場所に入りすぎ、ノドにくる
 右の注射を打つ前から、F先生は「こちらは、ちょっとノドにくると思います」と仰いました。
 エコーを見て針の刺入経路を決められるようですが、内側(刺入位置がやや前方?)から入れる方が入れやすい場合、ノドにくることが多いのだそうです。
 私の場合、右は内側からの方が入れやすいのでしょう。
 案の定、薬液が入ると一気に頭がカーっとなり、心拍数も急に上がるのがわかりました。
 ちょっと外すところが、どうもしっかりいいところに入ってしまったとのこと。薬の量は少ないけれどもいいところに入ってしまうと物凄く効いてしまうそうです。
 ほどなくノドが嗄れてきたので、10分ほど休ませて頂きました。
 
 やはり命中率が上がった分、副反応(主に嗄声)もここ数回は毎回はっきりでることが多くなっています。時間とともにちゃんと元に戻るので、私自身は全く不安を持っていませんが、人によっては不安になる方もいるかもしれません。治療を信じる気持ちが大事と感じます。


*経過・・・2週間で息切れ
 確かにその日は、例によって爆睡し(リバウンドがあったにも関わらず)、数日間はよく深く眠ることができました。
 残念ながら2週間はつづきませんでしたが、ブロックで眠りの質をリセットしている気がします。
 これは本当に脳をリフレッシュするのに助けられている実感があります。
 夏バテを起こしにくくなっているかはよくわかりません。気温が雨のために低めになっていることもあるでしょう。
 さて、問題の耳鳴りですが、ブロック後はやはり高く小さくなったのですが、珍しく深夜に大きくなり、かつてのリバウンドのような状態でした。あれあれと思う一方、よく効いて反応がいいのかな?などと思ったりしましたが、翌日になると最近の低め安定レベルに小さくなっていたので、やはりリバウンドだったのでは?と推測します。
 その後2週間は前回同様やはり安定した状態で非常に快適だったのですが、お盆の前あたりからどうも息切れしたのか耳鳴り増強。といっても10うるさかったレベルが3ぐらいで推移していたものが、6から7程度の感じで開始当時ほどではないけど、というレベル。
 悔しい気分です。
 去年は蝉の大合唱のおかげで耳鳴り消失状態で喜んでいましたが、今年はそれほど蝉の影響なく、これを書く現在うるささを感じながらやり過ごしています。
 今回は耳閉感というか、耳抜きをしたくなるも、うまくできず抜けない不快感もあります。
 前回に比べ残念ながら成績不良ですが、2週間でも耳鳴りが気にならない状態が続くというのは、こういう状態になるとよけいありがたみを感じます。
 なんとか維持できる日数が増えてほしいところです。
  




2017年8月14日月曜日

58回目◎ 7月4日

*副反応を考慮して前回よりマイルドなブロック
 今回は治療室に入ると、医療秘書のAさんが手の具合を聞いて下さり、おかげさまで完治していますとお礼申し上げました。
 ほどなくF先生がいらっしゃり、耳鳴りの状態はまずまずだったことを報告。
 前回はこの注射のMAXのところに入れて頂きましたが、左右両方に嗄声があったので、先生は
「あそこまでは効かさないないようにします。あまり効果を期待しすぎてリスクを負うととんでもない落とし穴にはまるときがあるので・・・つねに油断はしないですね」と命中率が上がった分さらに慎重になられているようでした。
 左が先でしたが、今回も薬が入る感覚がわかりました。しかし、前回ほどいきなり頭のてっぺんまでのぼってくるような感じはありませんでした。コントロールされ、神経節を直撃せずいいところにいったとのこと。
 休むこと10分程度。この間に耳鳴りがいつものように小さく高くなりました。
と同時に少しノドにきていました。
 今回も両方ノドにくると思いますよ、と右をやる前から予告されました。ただ、呼吸が苦しいとかはありません。少しガラガラする程度でした。


*患者との信頼関係の上に可能な注射
今に始まったことではありませんが、F先生はリスクを極限に下げることを念頭においていらっしゃいます。
最近はエコーのおかげもあり、薬液の命中率が非常に高いので、効けば効くほどリスクと隣り合わせなのだそうです。
 薬液を入れる場所が重要みたいで、直接(神経節に)刺すか、皮一枚はずすか、1センチ離すかというようなコントロールだそうで、薬の量ではないようです。薬の量は最小限でも場所によって莫大な効果が出るのだとか。
 キシロカインは神経毒だと仰いましたが、そう聞くとちょっとギクッとします。そのキシロカインの効き方、反応の仕方は人によって違い、特に薬に対する体質の弱い人は、普通に回復しないこともあり、その境界線を見極めていかなければならないそうです。
「こちらも命がけになるわけです」と、それは医者生命をかけるということなのでしょう。
ブログでもよくコメントされていますが、この時も「この病気(難病)は信頼関係がないと進めないんです。」と仰っておられました。
 命がけの治療は決して大げさではないんだなと、改めて感じると同時に自分の体に責任を持つ重要性を確認したことでした。

右の注射も左と同じような感覚でしたが、ノドは左のときほど嗄れることはありませんでした。
右の耳鳴りはそれほど強くないので、変化なしでした。
今回は嗄声が少ない分(というのも変ですが)、耳鳴りの軽減度合も前回ほどではありませんでしたが、小さく高くなったので、私の耳鳴りレベルではこれが上限なのかもしれません。


*CBPカイロの進捗状況を聞かれ
「ところで、美実さんは月1回ぐらいカイロに通われているんですか?」と聞かれ、月2回くらいのペースで伺っていること、毎回痛い~を30回くらい連発する(本当に体がガチガチに硬いためです)くらい、それなりにハードな治療をしていること、家でストレッチポールを背骨に入れる、頸椎矯正用枕を15~20分当てるなどの宿題が13種類ほど出ているが、とても全部網羅できず、しかしできるだけやるという状況で続けていること、などを報告しました。
「ちょっとずつ曲がるようになってますか?」と聞かれてウッと詰まってしまいました。(笑)
いずれ遠くない時期にレントゲンを撮り、背骨の曲がりがどの程度矯正されたか判定されるのだろうと思いますが、まだ半年も経っておらず、成績はさしずめ赤点だろうなぁと予想しています。
 とにかく、長い年月がかかるでしょうから、まだまだというところです。
 ちなみにこの治療も治療師の先生との信頼関係が大事だなと感じます。


*耳鳴りの経過良好なれど1週間後軽度の熱中症に
3週間の間、時に起こるキーンという一過性の強い耳鳴りと難聴感が全く出ませんでした。
浮き沈みもなく、大きくもならず、しかし消えるということもなく、現状維持です。
 これはやはり命中率の各段に上がったブロックのおかげではないかと思います。
 ただ一度、ブロック約1週間後、急な気温の上昇で、暑い自室での睡眠で熱疲労を起こしていたらしく、軽い(いやもしかしたら中度)熱中症になってしまいました。
 出勤途中から頭を締め付ける頭痛と吐き気に襲われ、まずいなと思ったのですが、終日スポーツドリンクを飲みながらなんとか仕事をこなしました。その間、考えが纏まらない、喋るとき何度も噛んでしまうという状態で、これはまずいかも、と病院に駆け込むか微妙なところでした。
が、夜になりおさまってきたので安堵したのですが、なんと翌々日にも似たような頭痛と吐き気。
再発かわかりませんが、熱中症の頭痛はしつこいようです。
 ちなみに頭痛薬は返ってよくないとネットにあったので服用しませんでした。
 この時はさすがに頭痛がピークの時は耳鳴りも大きくなってしまい不安になりましたが、治るといつのまにかいつものレベルに戻っていました。
 これらもやはり脳の血流不足からくるものらしいということが、次回のF先生の話でわかったことでした。